環 境 へ の 取 り 組 み
 
 

1.持続可能な森林資源の活用 〜SGEC森林認証取得〜

 西垣林業では、2008年度にSGECの森林認証を取得しました。SGECとは「緑の循環」認証会議の略で持続可能な森林経営が行われていることを第三者機関が証明する日本独自の森林認証制度です。生物多様性の保全や土壌及び水資源の保全と維持など7つの基準に基づいて審査されます。森林経営から生産、流通、建設までを手がける西垣林業の考え方が反映されています。

 
   ※『緑の循環』認証会議 : SGECがもたらす『緑の循環』より


2.地域材認証と合法木材認証取得 〜地産地消・国産材利用〜

 現在世界規模で森林が急速に失われている原因のひとつが、海外の無秩序な伐採です。この違法伐採に対処するために、平成18年に国が持続可能な森林から正当な流通経路で使われる木材を証明するために作られた制度です。当社では地域材活用事業部のある愛知県、山林部門と製造部門のある本社奈良県で認証取得しており、名古屋の地域材活用事業部では地産地消の精神に則った国産材100%の住宅「板倉の家」を提供しております。

 ※合法木材 ・・・ 
http://www.goho-wood.jp/index.html


3.脱石油エネルギーの取り組み 〜バイオマス利用〜

 西垣林業では身近にある資源の有効利用という観点から、木材の人工乾燥機の熱源にはA重油ではなく木屑をバイオマスエネルギーとして活用するために木屑焚きボイラーを導入しています。

 ボイラーの熱源に地下資源であるA重油を使用した場合、年間約1,206tもの二酸化炭素を排出し、その分大気中(地上)の二酸化炭素総量が増加します。これに対し木屑は、もともと大気中の二酸化炭素を樹木が光合成によって固定したものなので、燃やすことで二酸化炭素が発生しても、大気中の二酸化炭素総量を増加させたことにはなりません。
 更に弊社は社有林の整備と植林を行うことで二酸化炭素の固定も行っているので結果的に地球温暖化防止に貢献していることになります。

 これらのことから木屑焚きボイラーの運転にかかる電力使用による二酸化炭素排出量を差し引いても、大気中の二酸化炭素増加を年間約1,192t削減したことになります。

 ◇木屑焚きボイラー(KT-H-500型)導入後のCO削減量表  
種類年間使用量二酸化炭素排出係数二酸化炭素排出量
電力(※)257,400kwh0.388kg-CO/kwh −87,001kg-CO/年
A重油446,743L2.7kg-CO/L1,206,207kg-CO/年
合計1,119,206kg-CO/年
※木屑焚きボイラー設備増加に伴う追加予想電力消費となりCOは増加しますのでマイナス表記しています。


4.ゼロ・エミッションへの取り組み 〜資材のリサイクル〜

 ゼロ・エミッションとは工場、プラント、建築現場などの生産現場・処理施設などから出る産業廃棄物を可能な限り分別し、リサイクル資源として活用することでゴミをゼロにするという概念です。提唱者のグンター・パウリ氏の考え方によると「今まで廃棄されていた価値の無い物から有用な商品価値のあるものを生み出す」というもので日本人の持つ「もったいない」思想に通じるものがあります。

 自然から与えられた木材資源を商いとしている以上、西垣林業では昔から木材を無駄にはしてきませんでした。

 例えば奈良県の本社製材部門では建築資材に使えない端材を、吉野の特産品の箸の材料へとご利用いただいておりますし、奈良県桜井市の原木市場では、木の皮を細かく砕いてバークにし、近隣の畜産農家に役立ててもらっています。また最近では薪ストーブ用の薪の需要も多いため、名古屋市の木の国屋では薪(切り株)を冬の需要期にお役立ちいただけるようお安くご提供させていただいております。

 また地域材活用事業部の手掛ける『板倉の家』の建築現場におきましては、土に還らない家づくりはしないという理念で、グラスウールやポリウレタンに代表される石油製品の建材は極力使わないことを推進しておりますので、他業者の現場に比べ圧倒的に廃棄ゴミが少なくなっています。


5.CO削減への取り組み 〜木の家造りでCOを固定する〜

 木は大気中のCOを吸収し、光合成によって自らの体へと固定し生長していきます。木は生きている限り光合成を続けCOを吸収固定し続けるのですが、成熟期を迎えると吸収し固定する量は年々減っていきます。月日が経ちやがて木が枯れると微生物などの働きにより分解され始め、体に固定されていた炭素が再びCOとなって大気中に放散されていきます。つまり木には『生長によるCOの固定』と『分解によるCOの放出』という2つの側面があり、絶えず繰り返し行われています。
 成長期の森林では『生長による固定量』が『分解による放出量』を上回り、どんどんCOが固定されていきます。しかし成長期を過ぎて成熟期を迎えた森林では木の『生長によるCOの固定』と『分解によるCOの放出』の収支総量がイーブンに近くなり安定します。
 これが、『成熟期を迎えた森林がCOを固定しなくなる』と言われる所以です。では、森林のCO吸収固定作用を最大限に活かすためにはどうすればよいか?

 「計画的に木を伐採し、木の家をつくること」

 森では木が切り出された後の場所には新しい木が生長するための場所が出来ることと、日光が降り注ぐことで他の若木の生長が促されます。森林はCO吸収固定能力を取り戻し、再び固定量が増えていきます。
 一方町では切り出された木を家の部材として利用することで何十年、何百年もの間COを分解させずに炭素を固定し続けます。
 こういった観点からCO削減への取り組みは、多くの人に木をふんだんに使った家を建てていただくということが、肝要だと考えております。

 西垣林業は人と木を結ぶ会社として、木の家作りを応援いたします。