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板 倉 の 家 と は ?
 
 

■古くて新しい伝統工法の家

 板倉とは遠い昔から穀物の保存庫(庫=倉=くら)として起源を持つ伝統的な建築構法です。古くて有名なのは正倉院の校倉造り、伊勢神宮の内・外宮の造りも同じ構造です。保存庫から次第に人が住む民家としても使われてきましたが、歴史が経つにつれ様々な事情で(土壁の普及や建築木資材の枯渇等)世の中から忘れられてしまいました。
 現在の板倉構法は、民家を研究されていた筑波大学の安藤邦廣教授が、今の林業の実情に合わせた資材を利用することで、現代でも通用する伝統構法の家として提議されたのが始まりです。


■国産材100%! 木が主役の家

 その基本構造はとてもシンプルで、柱と柱の間に30o厚の杉板を落とし込んで壁を構成し、屋根・床も同じく30o厚の杉板を貼って構成します。この構造材がそのまま内装化粧材となり、現し(あらわし)となった梁組みも相まって力強い木材の質感溢れる空間となります。
 主要構造材には現在広く普及している120角の柱と30o厚の杉板を用いており、必要とする材料の寸法を統一する事で生産性を高め、工程を短縮化することにより、コストダウンにつなげています。また、木材使用量が通常の木造住宅の3倍にもなり、国産材の有効活用という経済面とともに、COの固定という環境面でも大きな貢献を果たしています。
 また、基本構造がシンプルで(すべて構造が現しなので)改修も行いやすく、ご家族のライフスタイルの変化にも容易に対応できます。
 ◇木材(杉)のCO固定量    

製材後の杉は1m3当りおよそ0.73tのCOを固定していると算出されます。
一般的な在来工法の木造住宅は、35坪程でおよそ17m3の木材を使用しています。
それに対し板倉構法の家では、同じ大きさでおよそ60m3もの木材を使用します。
すなわち、CO換算で一般木造住宅は12.4tを固定しているのに対し、板倉構法の家はおよそ3倍以上の43.8tものCOを固定していることになります。



■石油依存からの脱却 化学合成物質に頼らない家

 もう一つの大きな特徴として石油由来の化学物質である断熱材や、接着材で固めた合板を使わない家ということです。
 シックハウスの問題が叫ばれるようになり、毒性の強い揮発性物質には規制がかかるようになりましたが、現在の家づくりはまだまだ多くの化学合成物質に頼っています。その大きな代表例が断熱材と合板です。
 現在の一般住宅では、断熱材は家の温熱環境を保つ上で欠かせない存在であり、また合板は壁や床に強度を持たせる主役になっています。両者とも現在では家づくりに無くてはならない存在ですが、板倉の家では次の章でご説明する木の持つ自然の力でこれらに頼らない家づくりを実現しました。シックハウスとは無縁な本物の健康住宅です。


■木の本来の性能を利用する 耐震・防火・断熱 三拍子揃った板倉の家

○地震に強い
 平成17年9月に壁倍率認定を取得し、公に落とし板壁の強さの性能が認定されました。合板や筋違などで剛性を高めた壁は強い地震の場合、初期強度こそ高いのですが、限界点を越えると致命的な破壊が起こる恐れがあります。それに対し板倉は、初期強度こそ飛びぬけて高くは有りませんが、破壊が起こるとされている限界点に達しても、板が柱にめり込むことで破壊を防ぎ粘り強く持ちこたえます。
 この柔軟な粘り強さこそが伝統構法の最大の強みだと言えます。    
落とし込み板壁の仕様と壁倍率仕様のポイント壁倍率
落とし込み板木ずり柱間
大臣認定を受けた板倉構法
(真壁で壁倍率最大のタイプ)
厚さ:30mm 働き巾:135mm
含水率:15%以下 樹種:杉
厚さ:24mm 巾:150mm
含水率:25%以下 樹種:針葉樹
910mm2.2

○火に強い
 平成19年5月には落とし板壁による外壁の防火構造の大臣認定を取得しました。これにより不燃建材に頼らず木材だけでも外部の延焼を防げると実証され、都市に多い準防火地域でも落とし板壁で設計・施工が可能になり、火災保険の契約でも割安なサービスがうけられることになりました。

○杉板の断熱性と調湿作用
 木材は無数の細胞からできており,一つ一つの細胞が空気で満たされています。つまり木材そのものが断熱材の役割を担っているということです。樹種により差はありますが、板倉の家で用いる杉板の熱伝導率を1とすると、土壁は約7倍、コンクリートは約15〜20倍、鉄に至っては約450倍にもなります。
 ◇素材の失熱比較    
断熱材
0.5倍
杉板
土壁
7倍
コンクリート
15〜20倍

450倍
 断熱を目的に作られた化学合成物質である断熱材は0.5程度になり、そこまでは及びませんが、他の素材と比較してみると、木材は抜群に断熱性が高いと分かります。加えて、壁を二重構造にしその間に空気層を設けることで化学物質の断熱材と同等レベルまでの断熱性を高めます。
 更に、木材には空気中の水分を吸収したり放出したりする調湿作用があり、湿度の高い日本の夏でも室内はさらりと快適に過ごせます。


■感性を満たす木の空間

 物理的な性能もさることながら、住宅の建築材料として木材が好まれる理由はやはりその質感ではないでしょうか。杉の床板は、裸足で歩き回りたくなる心地よさです。また同時にダニを寄せ付けない効果があります。木の優しい色合いは目に安らぎを与え、時間の流れと共に味のある色になっていきます。
 木の香りも(フィトンチッドという主成分)心身をリラックスさせてくれます。板倉の家に住み始めてから本当によく眠れるようになったという報告も数多く寄せられています。
 日本人のDNAは、森で暮らしていた一万年前から変わらず木の家が好きなのだと思います。


■古き日本の持っていた循環型システム −土に還る建築−

 LOHAS(ロハス)という言葉が昨今頻繁に言われるようになりました。
 ロハスとは、(Lifestyles Of Health And Sustainability)すなわち地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共栄共存できる持続可能なライフスタイルと、それを望む人たちの総称です。
 何も新しいことではなく、かつての日本では当たり前のことでした。国産木材の持つ力を最大限に利用し、石油由来の化学物質に頼らない家づくり。仮に100年以上あとに建て替える時も再利用が可能で、廃材となるものもその殆どが自然素材で出来ているため土へと還っていきます。
 またその際に要するエネルギーも極めて少なく、分解によって有害な化学物質を発することもありません。

 「家族の安全を守りながら健康に過ごし、やがては土に還る 本当のロハスな家」
 これが板倉の家の価値観だと信じお客様にご提案させていただきます。


 
 

”木 と 人 と 、未 来 の た め に ”


西垣林業は、木材総合卸売業、メーカーとしてのトータルメリットを生かし、

木のぬくもりと人々の暮らしを結びつけ、

未来へと、その歩みをさらに強めていきたいと願っています。



 
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